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2026.08.26
活動報告

第4回リハビリテーション部部内研究発表会を開催しました

リハビリテーション部では、「第4回リハビリテーション部部内研究発表会」を開催しました。

今回発表されたのは、心理検査、食事姿勢、行動制限の削減、活動参加、摂食時の疲労、ポジショニング、香りの提示方法など、日々の支援から生まれた8つのテーマです。

当日はリハビリテーション部の職員に加え、理事長や医療部長、病棟職員の一部、外部の関係機関の方々も参加しました。学会発表に向けた準備の場であると同時に、職種や経験年数を越えて、利用者への支援について意見を交わす機会となりました。

日々の支援から生まれた8つの発表

発表された演題は、次の8題です。

  • 重症心身障害児・者における心理検査選択基準の構築
    ~検査間乖離を規定する要因~
  • アテトーゼ型脳性麻痺者の食事姿勢の検討
  • 重症心身障害児(者)に対する特注緩衝マットを用いた行動制限削減の試み
    ~多職種アンケートから見た臨床的効果と運営課題~
  • 重症心身障害者に対する発達検査導入時の構造化支援の効果
  • 活動参加が困難であった自閉スペクトラム症児への介入経過
  • 心不全後症例における摂食時疲労の評価と共有の試み
    ~活動として摂食をとらえたST介入~
  • 筋緊張亢進と努力性呼吸を伴う重症心身障害児者のポジショニングの取り組み
  • 気管切開を施行した重症心身障害児者への効果的な香り提示法の検討

いずれも、職員が現場で感じた疑問や課題を出発点に、実際の支援を振り返った発表です。

発表と質疑を同じ「10分」に

この発表会では、一つの演題につき「発表10分、質疑応答10分」の計20分を設けています。

質疑応答に発表と同じ時間を確保しているのは、発表を聞くだけで終わらせず、参加者同士の意見交換を大切にしているためです。

院内の発表会では、普段から利用者に関わっている職員同士で、支援の背景や経過を具体的に共有できます。そのため、「なぜこの方法を選んだのか」「別の場面ではどうだったのか」といった、日々の実践に踏み込んだ質問も交わされました。

外部へ伝える際には個人情報への配慮が必要ですが、院内では必要な情報を共有したうえで検討できるため、参加者も支援の場面をより具体的に捉えることができます。

15人以上が質問。若手職員も議論に参加

当日は、15人以上の参加者から質問が出ました。

質問したのは経験を重ねた職員だけではありません。入職1~2年目の職員も手を挙げ、自分が気になった点を発表者に尋ねていました。

発表者と座長だけで進めるのではなく、さまざまな立場の参加者が発言したことで、一つの演題を複数の視点から考える時間になりました。リハビリテーション部以外の職員や、外部の関係機関から意見を得られたことも、部内だけでは気づきにくい視点に触れる機会となりました。

発表する側にも、聞く側にもある学び

発表会後、職員からは次のような感想がありました。

「自分の支援がどのような影響を与えたのか、振り返る良い機会になった」

「同じチームのみんなに自分が何に取り組んでいるのかを伝えられるいい機会になっている」

「質疑応答でさまざまな意見をもらえるので、勉強になった」

研究発表というと、発表者だけが準備をして学ぶ場に見えるかもしれません。しかし、発表を聞く職員にとっても、自分の担当する利用者への関わり方や、普段行っている支援を見直すきっかけになります。

また、若手職員からは「自分もゆくゆくは、あの場で発表したい」という声も聞かれました。先輩職員の発表や質疑応答を間近で見ることが、自分自身の今後を考える機会にもなっています。

「利用者のために何が良いか」を考え続ける

最後に、理事長から講評がありました。

以前と比べて発表のレベルが上がっていることに触れたうえで、リハビリテーションでは常識だと思って行ったことでも、うまくいかない場合があること、そのため、日々の実践を振り返りながら、利用者にとって何が良いのかを考え続けることが重要だという話がありました。

一度身につけた方法をそのまま続けるのではなく、実際の支援を見直し、職員同士で意見を交わす。今回の研究発表会は、そうした積み重ねの大切さをあらためて共有する場となりました。